
「Babyface Pro FSって、配信用に買っても大丈夫?高いけど、おすすめできる?」
結論からお伝えすると、配信の音をPCのミキサーで細かく作り込みたい人には、おすすめできる1台です。
専用ミキサー「TotalMix FX」とループバックで、自分が聞く音とは別に、配信に乗せる音を作れます。
一方で、設定画面に慣れるまで時間がかかることと、声を整えるコンプレッサーを内蔵していないことは、購入前に知っておきたいポイントです。
この記事では、RME公式の仕様と日本公式サイトの設定ガイドをもとに、配信でできること・注意点・他機種との違いを整理します。
はじめに
Babyface Pro FSは、ドイツのRMEが作るUSBオーディオインターフェースです。
手のひらに乗るサイズながら、音楽スタジオで使われるような高い性能を持つ、いわゆる「高級オーディオインターフェース」です。
ただ、入門向けの機種と比べると、上位の価格帯に入る製品です。
「配信に使うには、オーバースペックでは?」と迷う人も多いですよね。
RMEの日本公式サイトには、配信ソフトOBSと組み合わせるための設定ガイドが、Babyface Pro FS向けに用意されています。
この記事では、配信で何ができるのか、どんな人なら値段に見合うのかを、公式の情報をもとに整理しました。
📌 RME Babyface Pro FSの基本スペック
| メーカー公式価格 | 日本公式サイトの製品ページに価格の記載なし ※2026年10月9日確認。価格はAmazonでご確認ください |
|---|---|
| 国内発売 | 2020年1月末 |
| 録音の解像度 | 最大24ビット/192kHz |
| チャンネル数 | 最大12入力/12出力(ADAT機器を追加した場合) |
| アナログ入力 | XLRのマイク/ライン入力×2、ライン/楽器入力×2(標準ジャック) |
| アナログ出力 | XLRのバランス・ライン出力×2、ヘッドホン出力×2(標準ジャック、3.5mmミニジャック) |
| マイクプリアンプ | ゲイン −11〜+65dB(幅76dB、1dB刻み)、入力ごとに+48Vファンタム電源 |
| デジタル入出力 | 光端子×1(ADAT/S/PDIF兼用)、MIDI入出力×1(付属のブレイクアウトケーブル) |
| ミキサー | TotalMix FX(3バンドEQ、ローカット、リバーブ、エコー、ループバック) |
| クロック | SteadyClock FS |
| 電源 | USBバスパワー、または外部電源(ACアダプターは別売) |
| 対応機器 | Windows、Mac、iPad/iPhone(クラス・コンプライアント・モード) |
| サイズ・重量 | 108×35×181mm、680g(アルミ削り出しの筐体) |
| 付属品 | USBケーブル(A to B、C to B 各1m)、MIDIブレイクアウトケーブル、キャリングボックス |
🔍 この商品の最大の特徴は「配信用の音を自由に組み立てられること」
Babyface Pro FSのいちばんの特徴は、PC上の専用ミキサー「TotalMix FX」の自由度です。
マイクの声、ゲームの音、Discordの通話、BGMを、それぞれ別のフェーダーで扱えます。
そのうえで、自分がヘッドホンで聞くミックスとは別に、配信に送るミックスを作れます。
ここはチェックしておきたい!
RMEの日本公式サイトの配信ガイドでは、配信用のミックスを作り、そのチャンネルの「Loopback」をオンにしてOBSへ送る手順が紹介されています。
自分の声は自分のヘッドホンに返さない、といった細かい分け方もできます。
個人的には、「配信の音をどこまでも自分好みに作り込める」点こそ、この価格を払う理由になる部分だと感じました。
📘 用語メモ:TotalMix FXとは?
ひとことで:RMEのオーディオインターフェースを、PCの画面から操作するための専用ミキサーソフトです。
数字の目安:数値ではなく「どこまで分けられるか」で考えます。入力・PCの音・出力をそれぞれフェーダーで扱い、出力ごとに別のミックスを作れます。
この商品だと:EQ、ローカット、リバーブ、エコーもここで設定します。自由度が高いぶん、最初は画面の見方を覚える必要があります。
📘 用語メモ:ループバックとは?
ひとことで:パソコンで流している音(BGMやゲームの音)を、マイクの声と一緒にパソコンへ送り返す機能です。
数字の目安:数値ではなく「あり/なし」で比べます。Babyface Pro FSでは、TotalMix FXの出力チャンネルごとにLoopbackをオンにできます。
この商品だと:配信用に作ったミックスを、そのままOBSに渡せます。設定を誤ると音が二重に聞こえることがあるので、公式ガイドの手順どおりに進めるのが安心です。
→ 仕組みと失敗の対策は「ループバックとは?図解で解説」で詳しくまとめています。
🧩 配信でできること
| 声を録る | XLRマイクを2本までつなげる。+48Vでコンデンサーマイクも使える |
|---|---|
| ゲームや通話の音を混ぜる | ゲームやDiscordの出力先をBabyface Pro FSのチャンネルにして、TotalMix FXでまとめる |
| 配信用のバランスを作る | 自分が聞くミックスとは別に、配信用のミックスを作る |
| OBSへ送る | 配信用のチャンネルでLoopbackをオンにして、OBSの音声デバイスに指定する |
| 声を整える | TotalMix FXのEQとローカットで、声のこもりや低い雑音を減らす |
| 楽器を録る | 入力3/4にギターなどを直接つなぐ。MIDI機器もつなげる |
日本公式サイトには、OBS Studioの設定ガイドがWindows向けとMac向けに分けて用意されています。
配信用の設定を、手順を見ながら進められるのは安心材料です。
📘 用語メモ:ゲイン(プリアンプのゲイン)とは?
ひとことで:マイクの小さな信号を、扱いやすい大きさまで持ち上げる量です。
数字の目安:dBで表し、数字が大きいほど大きく増幅できます。感度の低いダイナミックマイク(SM7Bなど)は60dB以上が目安です。
この商品だと:最大+65dBまで上げられるので、感度の低いダイナミックマイクにも余裕があります。1dB刻みで調整できるのもポイントです。
TotalMix FXでの音の流れを、配信の例で図にしました。

自分が聞くミックスと配信用のミックスを、別々に作れるのがポイントです。
最初は公式の設定ガイドを見ながら、1つずつ進めると迷いにくくなります。
🆚 旧Babyface Proとの違い
名前の最後に「FS」が付いたのが現行モデルです。
外観・サイズ・入出力の端子は、旧Babyface Proと同じです。
| 項目 | Babyface Pro FS | 旧Babyface Pro |
|---|---|---|
| クロック | SteadyClock FS(ADI-2 Pro FSと同じ回路) | 従来のSteadyClock |
| 3.5mmヘッドホン出力 | 最大90mW、出力インピーダンス0.1Ω | 最大70mW、出力インピーダンス2Ω |
| ライン出力の基準レベル | 底面のスイッチで+19dBu/+4dBuを切り替え | 切り替えスイッチなし |
| ひずみ(THD) | RMEの説明では、出力で最大10dB改善 | — |
これから買うなら、FSを選べば問題ありません。
旧Babyface Proの情報を見るときは、ヘッドホン出力とクロックまわりが違う点だけ読みかえましょう。
📘 用語メモ:SteadyClock FSとは?
ひとことで:デジタル音声のタイミングのずれ(ジッター)を抑える、RME独自のクロック回路です。
数字の目安:RMEは、外部から受け取ったクロックのジッターを、2.4kHzで50dB以上抑えると説明しています。
この商品だと:ADATやS/PDIFで他のデジタル機器とつなぐときにも、安定した同期を保ちやすい作りです。
📏 買う前に確認したい相性・設置
高価な機材ほど、「自分の使い方に合わなかった」は避けたいところです。
🏆 RME Babyface Pro FSの強み
- 配信用のミックスを自由に作れる:TotalMix FXとループバックで、自分が聞く音とは別の配信用ミックスをOBSへ送れます。
- マイクのゲインに余裕がある:最大+65dB(幅76dB)まで上げられ、感度の低いダイナミックマイクも扱いやすい仕様です。
- ヘッドホン出力が2系統:3.5mmは最大90mW、標準ジャックは最大60mWで、ヘッドホンに合わせて使い分けられます。
- 小さくても拡張できる:680gの小型ボディながら、ADATで最大12入力/12出力まで増やせます。
⚠️ 購入前に確認したい注意点
- 設定画面に慣れが必要:TotalMix FXは自由度が高いぶん、音の流れを理解するまで時間がかかります。
→ 日本公式サイトの「配信攻略ガイド」やOBS設定ガイドの手順どおりに進めましょう。 - コンプレッサーは内蔵していない:TotalMix FXのエフェクトは、EQ・ローカット・リバーブ・エコーです。
→ 声の大きさをそろえたいときは、OBSのフィルターなど配信ソフト側のコンプレッサーを使います。 - 手元にフェーダーがない:本体の操作は、つまみ1つとボタンが中心です。
→ 配信中に手元で音量を動かしたいなら、フェーダー付きのミキサー型も比べてみましょう。
📊 ほかのオーディオインターフェースとの比較
| 商品 | メーカー公式価格 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| RME Babyface Pro FS | Amazonで確認 | ゲイン最大+65dB、ヘッドホン出力2系統、TotalMix FX、ADAT拡張 | 配信の音を作り込みたい人、録音品質にもこだわりたい人 |
| ヤマハ URX22C | 発表時の希望小売価格28,600円(税込) | 32ビット/192kHz、ストリーミングミックス、DSPエフェクト | 手ごろな価格で、配信用のミックスと本体エフェクトがほしい人 |
| MOTU M2 | 35,970円(税込) | ループバック、本体のメーター表示 | シンプルな操作で、録音と配信を始めたい人 |
| Focusrite Scarlett 2i2 第4世代 | Amazonで確認 | ゲイン最大69dB、Airモード、ループバック | 入門〜中級の価格帯で、録音もしたい人 |
※価格は各メーカーの公式情報です。URX22Cは2026年10月8日、MOTU M2は2026年10月7日に確認しました。
入出力の数だけで見ると、2入力の機種どうしで大きな差はありません。
結局、Babyface Pro FSを選ぶ理由は「ミックスの自由度」「ゲインの余裕」「拡張性」に価値を感じるかどうかだと判断しました。
⚙️ 購入後のおすすめ設定・使いこなし
💡 こんな人におすすめ・向いていない人
🛒 お得に買う方法・最新価格
RMEの日本公式サイトの製品ページには、価格の記載がありません(2026年10月9日確認)。
Amazonでの価格は変わるため、下のリンク先で最新の価格を確認してください。
🔗 あわせて読みたい
❓ よくある質問
Q. Babyface Pro FSとBabyface Proの違いは?
Q. 後継機は出ていますか?
Q. SM7Bはつなげますか?
Q. iPhoneやiPadで使えますか?
Q. 日本語の説明書はありますか?
※仕様・メーカー公式価格は2026年10月9日時点の情報です(2026年10月23日に図解を追加)。本記事はRME公式サイト・RME日本公式サイトなどの公開情報を参考にまとめており、実機検証は行っていません。
🏁 まとめ:Babyface Pro FSは「配信の音を作り込みたい人」におすすめできる1台
結局、Babyface Pro FSの価値は、配信用のミックスを自由に作れることと、マイクのゲインに余裕があることです。
この商品がおすすめ:配信の音にこだわりたい人、録音にも長く使いたい人。
別の商品を検討:設定の手軽さを優先するならMOTU M2、予算を抑えるならヤマハ URX22C。
買う前に、公式の配信ガイドに一度目を通しておくと、届いてから迷わずに設定を進められそうですね。


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