
「オーディオインターフェースって種類が多すぎて、どれを選べばいいか分からない…」
結論からお伝えすると、「何に使うか」と「どこで操作したいか」の2つを決めると、候補は一気にしぼれます。
この記事では、選ぶときに見る5つのポイントと、製品を4つのタイプに分けた早見表をまとめました。
スグヨミっ!で解説してきた12機種を、タイプ別に紹介しています。
気になる機種は、それぞれの詳しい記事で強みと注意点を確認できます。
はじめに
オーディオインターフェースは、マイクや楽器の音をパソコンに取り込むための機材です。
配信、歌ってみた、楽器の録音、ゲーム実況など、使い道によって向いている機種がまったく変わります。
そのため、「人気の機種」をそのまま選ぶと、自分の使い方に合わないことがあります。
この記事では、メーカー公式の仕様をもとに、選び方の考え方を順番に整理しました。
読み終えるころには、「自分はどのタイプを選べばいいか」が分かるはずです。
🎙️ そもそもオーディオインターフェースは必要?
最初に確かめたいのは、使うマイクの種類です。
これからマイクを選ぶ人は、XLRマイクにするかどうかも合わせて考えると、遠回りが減ります。
📘 用語メモ:XLR接続とは?
ひとことで:業務用の音響機器で使われる、3本ピンの太いマイク端子です。
数字の目安:数値ではなく「何が必要か」で考えます。XLRマイクはPCに直接つなげず、オーディオインターフェースかミキサーとXLRケーブルが別に必要です。
この記事だと:紹介する12機種は、すべてXLRマイクをつなげる機種です。
📏 失敗しないための5つのチェックポイント
① マイクを何本つなぐか(入力の数)
1人で話すだけなら、マイク入力は1つで足ります。
2人で話す、歌いながらギターを弾く、といった使い方なら、入力が2つ以上ある機種を選びます。
② マイクのゲインは足りるか
ゲインは、マイクの小さな信号を持ち上げる量のことです。
SM7Bのような感度の低いダイナミックマイクは、60dB以上のゲインが目安になります。
使いたいマイクが決まっているなら、機種ごとの最大ゲインを公式仕様で確かめておきましょう。
③ 配信の音をどう作るか(ループバック・ミックスバス)
配信でBGMやゲームの音を声と一緒に流すなら、ループバックのある機種を選びます。
さらに、自分が聞く音と配信に乗る音を別々のバランスにしたいなら、配信用のミックスを作れる機種が向いています。
📘 用語メモ:ループバックとは?
ひとことで:パソコンで流している音(BGMやゲームの音)を、マイクの声と一緒にパソコンへ送り返す機能です。
数字の目安:数値ではなく「あり/なし」で比べます。配信で、BGMと自分の声を1つの音声として流したいときに使います。
この記事だと:紹介する12機種のうち多くが対応しています。録音だけで配信をしない人には、関係が薄い機能です。
→ 仕組みと失敗の対策は「ループバックとは?図解で解説」で詳しくまとめています。
📘 用語メモ:ミックスバスとは?
ひとことで:複数の音(声・ゲーム音・通話・BGMなど)を混ぜ合わせて、1つの音声として送り出す「通り道」です。
数字の目安:1系統なら「自分が聞く音=配信に乗る音」、2系統なら「自分が聞く音」と「配信に乗せる音」を別々のバランスで作れます。
この記事だと:Rolandの BRIDGE CASTシリーズ、ヤマハ URX22C、RME Babyface Pro FSが、配信用のミックスを別に作れる機種です。
④ どこで操作したいか(つまみ・フェーダー・アプリ)
配信中に手元で音量を動かしたいなら、フェーダーやつまみの多い機種が向いています。
一度設定したら触らない、細かい調整はPCでじっくりやりたい、という人はアプリで操作する機種でも困りません。
⑤ 何につなぐか(PC・ゲーム機・スマホ)
PCだけで使うなら、ほとんどの機種で問題ありません。
PS5やNintendo Switchの音も扱いたいなら、ゲーム機に対応した機種を選びます。
スマホやiPadにつなぐ場合は、別に電源が必要になる機種が多いので、公式の対応状況を確認しておきましょう。
🧭 4つのタイプで考えるとわかりやすい
5つのポイントをもとに、オーディオインターフェースを4つのタイプに分けてみました。
| タイプ | どんな機種か | 向いている人 |
|---|---|---|
| シンプル型 | つまみ中心で、録音とループバックの基本がそろう | 録音や配信をこれから始める人 |
| 手元操作型 | フェーダーやボタンで、配信中に手元で音を動かせる | 雑談・歌配信を手元で操作したい人 |
| ゲーム配信型 | ゲーム機につながり、ゲーム音と声をまとめて扱える | PS5やSwitchで実況・配信をしたい人 |
| 作り込み型 | アプリで配信用のミックスやエフェクトを細かく作れる | 配信の音にこだわりたい人、録音にも長く使いたい人 |
4つのタイプは、次の順番で質問に答えていくと迷わず選べます。

上から順に見て、最初に「YES」になったタイプが候補です。
どれにも当てはまらないなら、まずはシンプル型から始めるのがおすすめです。
📊 12機種の早見表
| 商品 | タイプ | マイク入力 | 配信に関わる機能 | メーカー公式価格 |
|---|---|---|---|---|
| Focusrite Scarlett Solo 第4世代 | シンプル型 | XLR×1(+楽器入力×1) | ループバック、Airモード | Amazonで確認 |
| オーディオテクニカ AT-UMX3 | シンプル型 | XLRコンボ×1(+LINE入力) | ループバック、マイクミュート | 21,780円(税込・公式オンラインストア) |
| MOTU M2 | シンプル型 | XLRコンボ×2 | ループバック、レベルメーター表示 | 35,970円(税込) |
| ZOOM UAC-232 | シンプル型 | XLRコンボ×2 | LOOPBACK、32bitフロート(ゲイン調整不要) | オープン価格(ZOOM STORE販売価格24,900円) |
| ヤマハ AG03MK2 | 手元操作型 | XLRコンボ×1(+ヘッドセットマイク) | ループバック、60mmフェーダー、COMP/EQ・リバーブ | オープン価格 |
| FIFINE AmpliGame SC3 | 手元操作型 | XLRコンボ×1(+ヘッドセット) | フェーダー、ボイスチェンジャー、効果音ボタン | 9,199円(FIFINE公式ストア表示価格) |
| ヤマハ ZG02 | ゲーム配信型 | XLRコンボ×1(またはヘッドセットマイク) | PC用・ゲーム機用のUSB-C×2 | オープン価格 |
| Roland BRIDGE CAST ONE | ゲーム配信型 | XLR×1(ゲイン最大75dB) | ミックスバス2系統、マイク用エフェクト | オープン価格 |
| Roland BRIDGE CAST | ゲーム配信型 | XLR×1(ゲイン75dBまで) | ミックスバス2系統、BGM CAST | オープン価格 |
| Roland BRIDGE CAST X | ゲーム配信型 | XLR×1(ゲイン幅75dB) | ミックスバス2系統、HDMIキャプチャー内蔵 | オープン価格 |
| ヤマハ URX22C | 作り込み型 | XLRコンボ×2(ゲイン幅54dB) | ストリーミングミックス、ループバック、DSP | 発表時の希望小売価格28,600円(税込)、現在オープンプライス |
| RME Babyface Pro FS | 作り込み型 | XLR×2(ゲイン最大+65dB) | TotalMix FXで配信用ミックス、ループバック | Amazonで確認 |
※公式価格は、URX22Cは2026年10月8日、Babyface Pro FSは2026年10月9日、それ以外は2026年10月7日に各メーカーの公式情報で確認したものです。
※ZOOM STOREとFIFINE公式ストアの価格は、ページに税の表記がありませんでした。
🔰 シンプル型:まずは録音・配信を始めたい人に
つまみ中心の分かりやすい操作で、録音とループバックの基本がそろうタイプです。
Focusrite Scarlett Solo 第4世代
マイク入力1つと楽器入力1つの、1人で使うためのコンパクトな機種です。
ボタン1つで音をくっきりさせる「Airモード」と、ループバックを備えています。
マイクのゲインは57dBなので、感度の低いダイナミックマイクを使う人は注意が必要です。
→ Scarlett Solo 第4世代レビューを読む/Amazonで見る
オーディオテクニカ AT-UMX3
マイク入力1つに、ループバックとマイクミュートを備えた配信向けの機種です。
専用ドライバーなしで使え、スマホやタブレットにもつなげます(別にUSB電源アダプターが必要)。
ASIOドライバーは付属しないので、Windowsで本格的な音楽制作をしたい人には向きません。
MOTU M2
マイク入力2つで、本体にレベルメーターの画面が付いた機種です。
ライン出力にはESS Sabre32 Ultra DACを使い、公式のダイナミックレンジは120dBです。
ZOOM UAC-232
32bitフロート録音に対応し、ゲインを調整しなくても録れる仕組みを持つ機種です。
大きな声や楽器でも音割れを気にしにくいので、音量の調整に自信がない人に向いています。
→ ZOOM UAC-232レビューを読む/Amazonで見る
🎚️ 手元操作型:配信中に手元で音を動かしたい人に
フェーダーやボタンで、配信しながらすぐに音量を変えられるタイプです。
ヤマハ AG03MK2
マイク用の60mmフェーダーと、COMP/EQ・リバーブなどの本体エフェクトを備えた配信ミキサーです。
ループバックは3つのモードから選べ、ヘッドホン出力も標準とミニの2系統あります。
FIFINE AmpliGame SC3
フェーダー、ボイスチェンジャー、効果音ボタンをまとめた、手ごろなゲーミングミキサーです。
PS4・PS5にもつなげますが、マイクのゲインは最大50dBなので、感度の低いマイクには向きません。
🎮 ゲーム配信型:ゲーム機の音も一緒に扱いたい人に
PS5やSwitchにつなげて、ゲーム音・ボイスチャット・マイクの声をまとめて扱えるタイプです。
ヤマハ ZG02
PC用とゲーム機用、2つのUSB-C端子を持つゲーム配信向けミキサーです。
PS5・PS4・Nintendo Switchに対応しています。
Roland BRIDGE CAST ONE
275gの小型ボディに、配信用と自分用の2系統のミックスバスを持つ機種です。
マイクのゲインは最大75dBで、ノイズサプレッサーなど7種類のマイク用エフェクトも使えます。
→ Roland BRIDGE CAST ONEレビューを読む/Amazonで見る
Roland BRIDGE CAST
ミックスバス2系統に加えて、BGMや効果音を流せる「BGM CAST」機能を持つ機種です。
ONEより大きく、給電用のUSB-C端子を別に持ち、iOS 15以上にも対応しています。
→ Roland BRIDGE CASTレビューを読む/Amazonで見る
Roland BRIDGE CAST X
配信ミキサーに、HDMIのキャプチャー機能を組み合わせた機種です。
ゲーム映像は最大4K/60pでモニターへ流しつつ、配信には1920×1080/60fpsで取り込めます。
→ Roland BRIDGE CAST Xレビューを読む/Amazonで見る
🛠️ 作り込み型:配信の音にこだわりたい人に
PCのアプリで、配信用のミックスやエフェクトを細かく作れるタイプです。
ヤマハ URX22C
自分が聞く音とは別に、配信に乗せる音を作れる「ストリーミングミックス」を持つ機種です。
本体のDSPで声にコンプレッサーやリバーブをかけられ、最大32ビット/192kHzで録音もできます。
RME Babyface Pro FS
専用ミキサー「TotalMix FX」で、配信用のミックスを自由に組み立てられる高級機です。
マイクのゲインは最大+65dBで、ヘッドホン出力も2系統あります。
コンプレッサーは内蔵していないので、声の大きさをそろえるのは配信ソフト側で行います。
→ RME Babyface Pro FSレビューを読む/Amazonで見る
💡 目的別の選び方まとめ
迷ったら、「自分が配信中に何を触りたいか」を思い浮かべてみてください。
手元で触りたいならミキサー型、触らずにPCで決めておきたいならシンプル型か作り込み型、と考えると選びやすくなります。
⚠️ よくある失敗と対策
- マイクの音が小さい:感度の低いマイクに対して、ゲインが足りない機種を選んでしまうケースです。
→ 使うマイクが決まっているなら、最大ゲインを先に確認します。 - ゲーム機につながらない:PC向けの機種を、ゲーム機で使おうとするケースです。
→ PS5やSwitchで使うなら、ゲーム機に対応したゲーム配信型を選びます。 - 設定が難しくて使いこなせない:自由度の高い機種ほど、最初の設定に時間がかかります。
→ 公式サイトの設定ガイドがあるか、買う前に確かめておくと安心です。
🔗 あわせて読みたい
❓ よくある質問
Q. USBマイクでもオーディオインターフェースは必要?
Q. オーディオインターフェースと配信ミキサーの違いは?
Q. SM7Bを使うなら、どの機種がいい?
Q. スマホやiPadで使える機種は?
Q. 高い機種ほど配信の音は良くなる?
※仕様・メーカー公式価格は2026年10月7日〜9日時点の情報です(2026年10月23日に図解を追加)。本記事は各メーカー公式サイトなどの公開情報を参考にまとめており、実機検証は行っていません。
🏁 まとめ:まずは「何に使うか」と「どこで操作したいか」を決めよう
オーディオインターフェース選びで大切なのは、人気や価格よりも、自分の使い方に合っているかどうかです。
録音・配信を始めたい人:シンプル型から選ぶと、迷いにくくなります。
手元で操作したい人・ゲーム機で使いたい人:手元操作型かゲーム配信型が候補です。
配信の音にこだわりたい人:作り込み型を選ぶと、長く使えます。
気になる機種が見つかったら、それぞれの詳しい記事で、強みと注意点を確認してみてくださいね。


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