
「SM7Bって高いのに、なぜ定番と言われているの?」
結論からお伝えすると、声を録る・届けることに本気で取り組みたい配信者なら、長く使える定番として選びやすい1本です。
もとになったSM7は1973年に登場し、ラジオ局やナレーションの現場で使われてきました。
Shure公式も、SM7Bがポッドキャスト向けの業界標準になったと説明しています。
一方で、マイク単体では使えず、ゲインに余裕のある機材が必要という点は、購入前に必ず確認しておきたいポイントです。
この記事では、メーカー公式の仕様とユーザーガイドをもとに、必要な機材と注意点まで整理します。
はじめに
SHURE SM7Bは、配信者やポッドキャスターの映像でよく見かける、あの黒くて太いマイクです。
手ごろとは言えない上位クラスのマイクですが、放送・配信の現場で長く使われている定番なんです。
ただ、「つないだのに音が小さい」「思ったより扱いがむずかしい」と感じやすいマイクでもあります。
実は、SM7Bは買ってつなぐだけで良い音が出るタイプのマイクではありません。
この記事では、ゲーム配信で使うために何が必要なのか、どこでつまずきやすいのかを整理しました。
読み終えるころには、「自分の環境でSM7Bを活かせるか」を判断できるはずです。
📌 SHURE SM7Bの基本スペック
| メーカー公式価格 | Shure公式サイト(日本)に価格の記載なし ※2026年10月7日確認。価格はAmazonでご確認ください |
|---|---|
| マイクの種類 | ダイナミックマイク(ムービングコイル型) |
| 指向性 | 単一指向性(カーディオイド) |
| 接続 | XLR |
| 周波数特性 | 50Hz〜20kHz |
| 感度 | -59dBV/Pa(1.12mV) |
| 出力インピーダンス | 150Ω |
| 必要なゲイン | 60dBに届かないプリアンプでは、ブースターかより強いプリアンプを使う(ユーザーガイド) |
| 背面スイッチ | 低域ロールオフ、プレゼンスブースト |
| 重量 | 764g |
| マウント | 5/8インチネジ(3/8インチ変換アダプター付属) |
| 付属品 | 大型ウインドスクリーン(A7WS)、スイッチカバープレート、ネジ変換アダプター |
| 内蔵しているもの | ポップフィルター、衝撃を抑えるショックマウント、ハムノイズを防ぐシールド |
🔍 この商品の最大の特徴は「声のために作られた定番」であること
SM7Bのいちばんの特徴は、人の声を自然に録ることに絞って作られていることです。
もとになったSM7は1973年に登場し、レコーディングスタジオ、ラジオ局、ナレーション用に設計されました。
その後、1999年のSM7A、2001年のSM7Bと改良が続き、いまの形になっています。
公式は、なめらかで温かみのある音と、フラットで広い周波数特性を特徴に挙げています。
パソコンのモニターなどから出る電気的なノイズ(ハム)を防ぐシールドも備えています。
ここはチェックしておきたい!
ポップフィルターとショックマウントが本体に内蔵されているので、マイクまわりの小物を買い足さなくても形になります。
Shure公式によると、マイケル・ジャクソンの『Thriller』のボーカル録音にもSM7が使われました。
個人的には、50年以上にわたって改良されながら作り続けられている、という事実そのものがいちばんの説得力だと感じました。
📘 用語メモ:ダイナミックマイクとは?
ひとことで:口元の近くの音をしっかり拾い、離れた音は拾いにくいタイプのマイクです。
数字の目安:数値ではなく性質で比べます。コンデンサーマイクは細かい音まで拾える反面、部屋の音も入りやすく、ダイナミックマイクはその逆です。
この商品だと:公式は口元から約2.5〜15cmで話す使い方を案内しています。離れて話すと声が小さくなり、周りの音も入りやすくなります。
🧰 SM7Bを使うのに必要なもの
SM7Bで最初につまずきやすいのが、「マイクだけ買っても使えない」という点です。
| オーディオインターフェースかミキサー | 必須。ゲインが60dB以上あるものを選ぶ |
|---|---|
| XLRケーブル | 必須。付属品には入っていない |
| マイクアームかスタンド | 必須。本体が764gあるので、耐荷重に余裕のあるもの |
| インラインのブースター | 機材のゲインが足りないときだけ |
SM7Bの端子はXLRだけで、USBではPCにつなげません。
さらに、感度が-59dBV/Paと低く、つなぐ機材で大きく音を持ち上げる必要があります。
公式のユーザーガイドは、プリアンプのゲインが60dBを超えない場合はブースターかより強いプリアンプを使うよう案内しています。
つまり、マイクを選ぶ前に「何につなぐか」を決めておくのが近道なんです。
📘 用語メモ:マイクの感度とは?
ひとことで:同じ大きさの声に対して、マイクがどれくらいの強さの信号を出すかを表す数字です。
数字の目安:dBV/Paで表し、マイナスの数字が大きいほど出力が小さくなります。
この商品だと:-59dBV/Paで出力が小さい分、つなぐ機材で大きく増幅します。音が小さいと感じたら、まず機材のゲインが足りているかを見直します。
📘 用語メモ:ゲイン(プリアンプのゲイン)とは?
ひとことで:マイクの小さな信号を、扱いやすい大きさまで持ち上げる量のことです。
数字の目安:dBで表し、数字が大きいほど大きく増幅できます。SM7Bは60dB以上が目安です。
この商品だと:たとえばRoland BRIDGE CAST ONEは、公式の説明で最大75dBなので条件を満たします。手持ちの機材が何dBまで出せるかを、先に確認しておきましょう。
SM7Bを使うのに必要なものを、つなぐ順番で図にしました。

いちばん大事なのは、真ん中のオーディオインターフェースのゲインが60dB以上あるかどうかです。
🆚 プリアンプ内蔵の「SM7dB」との違い
ゲインの問題を、マイク側で解決したモデルが「SHURE SM7dB」です。
| 項目 | SM7B | SM7dB | 違い |
|---|---|---|---|
| メーカー公式価格 | Amazonで確認 | Amazonで確認 | プリアンプを内蔵するSM7dBが上位モデル |
| 内蔵プリアンプ | なし | +18dB/+28dB | マイク側で音を持ち上げられる |
| 感度 | -59dBV/Pa | 最大-31dBV/Pa(+28dB時) | SM7dBは出力を大きくできる |
| ファンタム電源 | 不要 | プリアンプを使うときは+48Vが必要 | 機材側の対応を確認 |
| 重量 | 764g | 837g | SM7dBが73g重い |
| 音の設計 | SM7B | バイパスにするとSM7Bと同じ | 同じ |
| 周波数特性 | 50Hz〜20kHz | 50Hz〜20kHz | 同じ |
| 接続 | XLR | XLR | 同じ |
変わる点:SM7dBは最大+28dBのプリアンプを内蔵していて、ゲインの少ない機材でも音量を確保しやすくなります。
変わらない点:プリアンプをバイパスにすれば、SM7Bと同じ性能に戻ると公式は説明しています。
Shure公式は、SM7Bと外付けのプリアンプを両方買うより、SM7dBのほうが手ごろになる場合があるとも書いています。
SM7Bで足りる人:ゲイン60dB以上の機材をすでに持っている人、これから一緒にそろえる人です。
手持ちの機材のゲインが足りず、買い替える予定もないなら、SM7dBのほうが遠回りになりません。
📏 買う前に確認したい相性・設置
🏆 SHURE SM7Bの強み
- 声向けの音作り:公式は、なめらかで温かみのある音と、フラットで広い周波数特性を特徴に挙げています。音楽にもスピーチにも合うと案内されています。
- 現場で使われてきた実績:1973年のSM7から続くシリーズで、ラジオ局やナレーションの現場で使われてきました。公式はポッドキャスト向けの業界標準とも説明しています。
- ノイズ対策が本体に入っている:ポップフィルターとショックマウントを内蔵しています。PCモニターなどから出るハムノイズを防ぐシールドもあります。
- 背面スイッチで声に合わせられる:低域ロールオフとプレゼンスブーストを切り替えられます。破裂音を抑える大型ウインドスクリーンも付属します。
⚠️ 購入前に確認したい注意点
- 音が小さく、機材を選ぶ:感度は-59dBV/Paで、60dBを超えるゲインが必要とユーザーガイドに書かれています。
→ 手持ちの機材のゲインを確認し、足りなければ機材ごと見直すか、SM7dBを選びます。 - 離れて話すと周りの音が入りやすい:ダイナミックマイクでも、口元から離すとゲインを上げることになり、環境音が目立ちます。
→ 口元から15cm以内で話してゲインを上げすぎないようにし、必要なら配信ソフトのノイズ抑制も併用します。 - マイク以外にも機材がいる:XLR接続のみで、オーディオインターフェースかミキサー、ケーブル、アームが別に必要です。
→ USBでも使えるマイクから始めたいなら、HyperX FlipCastが候補になります。
ちなみに、どの注意点も「マイクの性能」ではなく「使う環境」の話です。
環境さえ整えば活かせるマイクなので、買う前の確認がそのまま満足度につながります。
📊 同シリーズ・実在競合との比較
| 商品 | メーカー公式価格 | 接続 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| SHURE SM7B | Amazonで確認 | XLR | 声向けの定番、ゲイン60dB以上が必要 | 機材をそろえて、声の質にこだわりたい人 |
| SHURE SM7dB | Amazonで確認 | XLR | +18/+28dBのプリアンプ内蔵 | 手持ちの機材のゲインが足りない人 |
| HyperX FlipCast | 33,080円 | USB-C、XLR | USBだけで使える、本体でミュート・音量調整 | まずUSBで始めて、あとでXLRに広げたい人 |
こうして並べると、SM7BとSM7dBはXLR専用で、マイクのほかに機材の費用もかかることが分かります。
FlipCastはUSBでPCに直接つなげるので、最初にそろえるものが少なくて済みます。
結局、SM7Bは「マイクを買う」というより「声の環境を一式そろえる」買い物だと判断しました。
⚙️ 購入後のおすすめ設定・使いこなし
💡 こんな人におすすめ・向いていない人
🛒 お得に買う方法・最新価格
Shure公式サイト(日本)には、SM7Bの価格は書かれていませんでした(2026年10月7日確認)。
Amazonでの価格はセールなどで変わるため、下のリンク先で最新の価格を確認してください。
Shureは、日本では認定した国内正規販売代理店を通じて製品を販売しています。
正規に販売された製品には、日本語の「製品保証書」が同梱されると案内されています。
🔗 あわせて読みたい
❓ よくある質問
Q. SM7Bの音量が小さいのはなぜですか?
Q. SM7BとSM7dBのどちらがいいですか?
Q. プリアンプ(ブースター)は別に必要ですか?
Q. 背面のスイッチは何をするものですか?
Q. 偽物を避けるにはどうすればいいですか?
※仕様・メーカー公式価格は2026年10月7日時点の情報です(2026年10月23日に図解を追加)。本記事はShure公式サイトとユーザーガイドなどの公開情報を参考にまとめており、実機検証は行っていません。
🏁 まとめ:SM7Bは「機材ごとそろえる価値がある」声の定番マイク
結局、SM7Bが定番であり続けているのは、声を自然に録るという目的に対して、長年の実績があるからです。
この商品がおすすめ:ゲイン60dB以上の機材と一緒に、声の環境を本気で整えたい配信者。
別の商品を検討:USBで手軽に始めたいならHyperX FlipCast、機材のゲインが足りないならSM7dB。
必要な機材さえ押さえておけば、マイク選びを長く終わらせてくれる1本ですね。


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